3人の子育て経験の中で、卒乳に関して数々の試行錯誤を繰り返してきた私。子どもが1歳になる頃に仕事復帰する予定だったので、復帰前には卒乳しておきたい!と思い、早い段階から卒乳を意識して過ごしていました。卒乳に向けて少しずづ準備していたことで、子どもも自分も無理なく卒乳することができました。
今回は、卒乳のために「これをやっておいてよかった!」と感じたことをまとめてみました。
- スムーズな卒乳を目指したい人
- 断乳で大泣きされたらどうしよう…と不安を感じている人
- 卒乳に向けての流れを知りたい人
このような方々に少しでも参考になれば嬉しいです。
1.おっぱいを寝かしつけの道具にしない
「おっぱいを飲みながら寝る」ということが習慣になっていると、赤ちゃんは「眠い=おっぱいの時間」と思うようになります。そのような習慣がつくと、おっぱいを飲まないと寝られないという姿につながっていきます。
私は、子どもが生後1~2か月の頃から、おっぱいを寝かしつけの道具にしないようにするぞ!と意識して過ごしていました。
- 夜寝る前に授乳する時には、暗い部屋であげるとそのまま寝てしまうことが多いので、明るいリビングであげるようにする
- 授乳で赤ちゃんのおなかを満たしてから、抱っこしたり、添い寝をしたり、トントンしたりして寝かせるようにする
- 例えば、「耳を触ってあげると寝ることが多い」とか、「トントンよりも体をなでなでされる方が好きそう」とか、「この歌を聴くとすぐに寝る」など、授乳以外での子どものお気に入りの入眠方法をいろいろと見つけておく
もちろん、おっぱいを飲みながら寝てしまうこともたくさんありました。おっぱいを飲みながら幸せそうに眠るわが子を見ると、自分も幸せな気持ちになりますよね。授乳で寝かせることを全て否定しているのではなく、あくまで「習慣にならないようにしよう」という程度で意識をしていました。
「おっぱいがないと寝られない」という状況は、いずれ母子ともにしんどくなってしまいます。おっぱいがなくても安心して眠れるように、早いうちからいろんな方法を見つけておくことをおすすめします。
2.9~10か月頃から夜間の卒乳を目指す
3回食のリズムが定着して、しっかり食べられるようになったら、卒乳の第一段階として、【夜間卒乳】ができるようにすることをおすすめします。
●なぜ夜間の卒乳を最初に進めるの?●
私の経験の中で感じたのは、日中の卒乳よりも夜間の卒乳の方が難しいということです。
日中に授乳の回数を少しずつ減らしていくのは、わりとスムーズにいくことが多いです。なぜなら、赤ちゃんが「おっぱいがほしいよー!」と泣いたとしても、お散歩に行ってみたり、おやつをあげてみたり、お気に入りのおもちゃで遊んだりと、他に意識を向けて気持ちを切り替えることができるからです。
でも、夜間に「おっぱいくれー!」となった時には、抱っこや授乳や子守歌くらいしか方法がないんです…!おやつをあげるわけにはいかないし、外を散歩するなんて無理。おもちゃで遊んで完全に覚醒!なんてことになったら大変です。自分自身も眠いので、とにかく早く寝てもらうためにすぐに授乳することがほとんどでした。
でも、夜間の卒乳ができると、眠りが深くなって朝までぐっすり寝てくれるようになっていきます。生活リズムが整い、自分も夜にしっかり眠れるようになると気持ちの余裕につながっていきます。
夜間の卒乳さえできれば、あとは怖いものなしです!!
私自身、早い段階で夜間の卒乳ができたことで、完全卒乳のハードルも低くなり、夜まとめて眠れるようになり、いいことづくしでした。そのため、夜間の卒乳を第一にクリアしておくことが私としてはオススメです。
●夜間卒乳をするための方法は?●
私が取り組んでいた方法をまとめてみました。
- 夜中に赤ちゃんが起きた時、すぐに授乳するのではなく、お茶を飲ませたり、抱っこやトントンなどしたりして寝られるようにする
- 夜間の授乳をいきなり全てやめるのではなく、様子に合わせて回数を徐々に減らしていく(例えば、今まで23時、2時、5時の3回授乳していたのであれば、まずはそのうちの一回を授乳以外の方法に切り替えてみる。
- 「おなかがすいているのかも…」という心配があると、夜中に赤ちゃんが泣いたときに授乳したくなってしまうので、寝る前におっぱいやミルクなどしっかり飲んで「おなかいっぱいになったから、これで朝まで大丈夫!」と思えるようにする(笑)
- 「23時の授乳をなしにするぞ」と決めたら、授乳以外の方法で寝かせられるように全力を尽くす。「赤ちゃんが泣いてるから、やっぱり授乳しよう…」とすると、赤ちゃんは「たくさん泣いたらおっぱいがもらえるんだ!」と勘違いしてしまい、おっぱいがもらえるまで泣き続けるようになってしまうかもしれないので。
3.昼間の授乳回数を少しずつ減らしていく
子どもの様子に合わせて、食後の授乳や、おやつの時間の授乳など、少しずつ回数を減らしていきます。離乳食をしっかり食べられていれば、スムーズに進めることができると思います。
うちの子は、順調に離乳食が進み、授乳回数を減らしても特にぐずることなく過ごすことができました。赤ちゃんせんべいなどのおやつも大好きだったので、授乳のかわりにおやつをあげることもありました。また、日中は児童館やお散歩に出かけるなどして、意識が周囲に向けられるように過ごしました。
日中に様々な場所に出かけたり、たくさんの刺激を受けて楽しく過ごせるように工夫することで、おっぱいに執着する姿は減ってくると思います。おなかが減って離乳食もしっかり食べられるようになったり、ぐっすりと眠れるようになったり、生活リズムが整うことでスムーズな卒乳にもつながっていきます。
ちなみに、わが子は全然おっぱいに執着することがなかったので、生後11か月を過ぎた頃にはいつでも卒乳できそうな様子でした。でも、私自身が淋しくて卒乳の踏ん切りがつかず…。1歳の誕生日に卒乳をするぞと決めて、それまで授乳を続けました。「卒乳まであと〇日」とカウントダウンしながら、自分自身の気持ちを整理していました。最終的には「おやつの時間におっぱいをあげる」という生活リズムに落ち着き、卒乳の日が来たら、いつもおっぱいをあげている時間にりんごジュースをあげてお祝いしようと心に決めていました(笑)
4.おすすめの卒乳時期
WHO(世界保健機関)は、2歳までの授乳を推奨しているそうです。世界各国の卒乳時期の平均は4.2歳なんですって!母乳は、「栄養」だけでなく、スキンシップの意味もあるようです。
ただ、私自身、1歳で仕事復帰する予定だったため、どうしても「1歳までには卒乳しておきたい」という気持ちがありました。保育園に通うためには、日中おっぱいなしでも機嫌よく過ごせるようになっていてほしい。夜間は授乳なしでもぐっすり眠れるようになっていてほしい。
もし卒乳しないまま保育園に入り、保育園から帰ってきたわが子がおっぱいを求めて泣いていたら、私は絶っっ対におっぱいをあげることになっていたと思います。こうなった時に、ますます卒乳が難しくなると思ったので、保育園入園の前に卒乳したいと考えていました。
上記の通り、私はわが子1歳の誕生日に卒乳することにしました。「1歳の誕生日」という特別なきっかけがあることで、自分自身の気持ちを整理することができたように思います。何もきっかけがなかったら、子どものためというよりも、自分のためにずるずると授乳を続けていたかもしれません。
また、1歳で卒乳をしたことで、子どもがおっぱいに執着しすぎることなく卒乳することができたと思います。大きくなってくると、おっぱいへの執着が強くなりやすかったり、おっぱいを飲むことが習慣になることで卒乳が難しくなったりします。
そのため、私としては1歳の誕生日というタイミングでの卒乳は、自分の気持ちも整理することができたし、子どもにも無理させることなく行うことができたので、1番いい方法だったと感じています。
まとめ
卒乳は、数か月という長い期間をかけて準備していく必要があります。自分の気持ち、自分の身体、子どもの生活リズムは、たった数日で変えられることはないからです。授乳の時間はかけがえのない貴重な時間です。焦って断乳を進めて、授乳の最後がつらくて大変な思い出でになってしまうのは悲しいですよね。ゆっくりと心と身体の準備をしながら、成長の喜びを感じられるような卒乳の日を迎えられると、幸せな記憶としてずっと残っていくのではないかと思います。
今回は、私自身の経験から卒乳に関しておすすめしたいことをお伝えしました。ただ、子ども1人1人で違うので、「これをやれば全員うまくいく!」という方法ではありません。いろいろな方法、いろいろな考え方があり、その中の1つとして参考にしていただけたらなと思います。
コメント